二の腕のブツブツ治療_毛孔性苔癬

二の腕や背中にある赤いブツブツ・・・。
気が付いたら出来ており、痛くもかゆくもないしニキビとは違うよう・・・。
一体何なのか気になっている方も多いのではないでしょうか。
このブツブツのために、夏に半袖やノースリーブを着るのが抵抗ある、人目が気になる、という方が多いようです。

そんなお悩みのある方へ向けて、このブツブツの正体は一体何なのか、その原因とできやすい人の傾向、治療法、ご自分で出来るホームケアなどについてご紹介いたします。

毛孔性苔癬って一体何?

毛孔性苔癬(もうこうせいたいせん)は、別名「毛孔性角化症」や「毛嚢性角化症」と言われる皮膚疾患で、毛穴の角質異常のひとつです。日常生活では「さめ肌」と呼ばれることもあります。
二の腕だけでなく、肩、背中、太もも、お尻にもできることがあります。

皮膚の一番外側にある角質細胞が生まれてから剥がれ落ちるまでの過程を角化と言い、通常、ターンオーバーにより一定のサイクルを繰り返します。
しかし何かしらの原因でこの角化に異常が起きると、剥がれ落ちていくはずの角質がうまく剥がれ落ちず、毛穴の入り口付近に古い角質が溜まり、皮膚の表面に苔癬化し皮膚がごわごわと厚く固くなります。
赤みを帯びることが多いですが、痛みもかゆみもない場合がほとんどです。

人へ感染したりするものではないので放っておいても特に問題はありませんが、見た目で目立ってしまうのと肌触りがざらざらするので、悩みに思っている方は多いです。

また気になるあまり触り過ぎてしまうと、そこから炎症が起こり色素沈着する場合もあります。気になるからといって強くゴシゴシこすったり爪で引っかいたりするのは控えましょう。

原因は?どうしてできてしまうの?

二の腕のブツブツ_毛孔性苔癬

実は、なぜ角質が溜まり苔癬化するのかといった根本的な原因は解明されていません。

主に遺伝的な要因だとされ、ホルモン代謝や脂腺機能異、ビタミンA代謝異常などが影響しているのではないかと考えられています。家族間で多く発生しているというケースもよく見られます。

毛孔性苔癬のメカニズム

毛孔性苔癬は毛穴の中にある毛包の角化のスピードが早くなってしまうことで発生します。いわゆるターンオーバーの乱れです。
角化とは、表皮の奥にある細胞が色んな細胞へ形を変えながら皮膚表面に押し上げられる過程の事で、この角化のスピードが異常に早くなり角質の剥がれ落ちるスピードについていけず、固い角質となってブツブツとした発疹が皮膚に残ります。

痛みやかゆみは?

赤みが出てブツブツとした肌触りであるものの、痛みやかゆみがない場合がほとんどです。
そういった自覚症状がないので、いつから出来ていたのかはっきり分からず、気が付いたら出来ていた、という方もいらっしゃいます。

もし痛みやかゆみがある場合は、別の病気が潜んでいる可能性がありますので、早めに受診しましょう。

毛孔性苔癬はどんな人がなりやすい?

二の腕のブツブツ_思春期

早い方だと小学生から見られ、10~30代の若い世代、特に思春期の子供に多く見られます。年齢を重ねるとともにだんだんと症状が落ち着いていき自然と目立たなくなっていきます。

男性も女性も発生率はほとんど変わりませんが、女性の方が見た目を気にされる方が多いので、相談件数や治療件数は女性の方が多いです。

年齢を重ねるうちに自然に治るものとはいえ、放っておくと固くなった古い角質は洗顔や美容液では取り除くのが難しいため、ずっと肌に残り慢性化します。

  • 乾燥肌・敏感肌の方
  • アトピー性皮膚炎の方
  • 尋常性魚鱗癬(ぎょりんせん)が見られる
  • 家族に毛孔性苔癬の方がいる
  • 肥満体質である
  • 代謝が活発な方

どうやったら治る?美容皮膚科の治療法

毛孔性苔癬は、これまでケミカルピーリングなどで古い角質を取り除くのが有効な治療とされていましたが、ケミカルピーリングのような皮膚表面の治療では、根本的に治すことは難しく、時間もかかってしまいます。
そこで当院では毛孔性苔癬に対して、皮膚の深部から肌細胞を入れ替えて、皮膚そのものを新しくする肌の入れ替え治療を行っております。

RFフラクショナル(ヴィーナスヴェルサ)※銀座院のみ

複合美容機器ヴィーナスヴェルサを使用した、肌の入れ替え・若返り治療です。
肌にミクロサイズの穴をあけ、RF(高浸透熱エネルギー)を照射することによって、コラーゲン・エラスチンを再構成し、皮膚の再生力を高め肌の入れ替えを行います。ダウンタイムや痛みが大幅に軽減されました。
毛孔性苔癬や毛穴の開き・黒ずみなどの毛穴トラブル改善に加え、肌のハリ・キメを整えたり、ほうれい線や小じわの改善が期待できます。

どうしたら出来にくくなる?自分でできる対処法は?

毛孔性苔癬はホームケアではなかなか改善が難しいのが現状です。
子供も頃からあるし、体質だから・・・と諦めている方もいらっしゃるようですが、できるだけ悪化させないためにも治療の効果を引き上げるためにも、ご自分でできる対策、やってはいけないNGケアをご紹介いたします。

おすすめホームケア

保湿
保湿することで皮膚を柔らかくし、角質の軟化効果を促します。肌が乾燥すると角化が進みやすくなりますので、保湿はとても大事です。
当院で毛孔性苔癬の治療した方には保湿剤をお渡ししますので、ご自宅でもしっかり保湿ケアしてください。
入浴
シャワーだけで済ませず、ゆっくり湯船につかって体を芯から温めてあげましょう。
血行が促進されることによって、乱れたターンオーバーを整えます。
紫外線対策
紫外線はターンオーバーの乱れの原因になります。ターンオーバーの乱れは色んな肌トラブルに繋がります。日焼けやシミ対策にもなりますので、しっかりUV対策も行いましょう。

これはNG!悪化させる原因

ゴシゴシ洗い
身体を洗うとき、ゴシゴシとタオルでこすっていませんか?
これは皮膚に大きな負担をかけてしまう行為です。皮膚を傷つけてしまったり、ブツブツ症状を悪化させる原因にもなります。しっかり泡立ててなでるように優しく洗うようにしましょう。
また過剰なスクラブの使用や、カミソリでのムダ毛処理も皮膚を傷つけてしまいますので、控えてください。
自分で触らない!
気になるあまり無意識に触っていたり、爪で引っかいたりしている事もあります。ブツブツを自分で潰すなどすると細菌が入って炎症を起こしたり色素沈着を起こす原因になりますので、なるべく意識して触らないようにしましょう。

ドクターからのメッセージ

毛孔性苔癬は一般的によく見られる症状で、命に関わったり人にうつしたりといった心配はありません。

しかし見た目を気にしたり、肌を出す機会も多い年頃の女性には大きな悩みの一つになりやすい症状でもあります。
そして残念ながらホームケアではなかなか改善しにくく、長期間かかってしまうことがほとんどです。

当院では、そんなお悩みの方に最適な治療器を複数ご用意しております。ブツブツ改善だけでなく、キメの整った健康的な肌に改善することが期待できます。

女性はもちろん、男の方でもお悩みをお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。

毛孔性苔癬の治療料金

RFフラクショナル(ヴィーナスヴェルサ)※銀座院のみ

高周波の熱エネルギーで皮膚の再生を促します。照射時間は15~20分程度、照射中の痛みはほとんどありません。
ニキビ跡、毛穴、毛孔性苔癬の改善に。

範囲回数料金(税込)
全顔1回¥30,000
5回¥149,000
1回¥15,000
5回¥60,000
二の腕(毛孔性苔癬)1回¥40,000
3回¥119,000

毛孔性苔癬治療の詳細情報

RFフラクショナル(ヴィーナスヴェルサ)

治療時間 治療約75分(初回はカウンセリング別途30分)
治療ターム 3~4週間おきがおすすめです。
痛み 麻酔クリームを塗布するので痛みの心配はありません。
入浴・洗髪 刺激の強い入浴剤や熱いお風呂を避け、ぬるま湯での入浴やシャワー程度にして下さい。また、施術した部位ははこするなどの刺激はお控えください。
メイク 翌日から可能です。
麻酔 リドカインを含む麻酔クリームを塗布致します。

※これらには個人差がございますので、あくまでも目安とお考えください。

お問い合わせはお電話にて承っております。

お問い合わせ

 

エルクリニックの治療・施術一覧

エルクリニックでは院長監修のもと当サイトを運営しております

このページは「医療広告ガイドライン」に基づいた客観的かつ正確な情報をお届けするため、院長監修のもと制作しております。

銀座エルクリニック院長 簡野晃次

日本医科大学医学部 卒業
銀座エルクリニック 院長
医療法人社団友輝会エルクリニック 理事長

エルクリニック医師 木山麻衣子

筑波大学医学群医学類 卒業
東京大学医学部附属病院 形成外科
埼玉医科大学総合医療センター 形成外科・美容外科
東名厚木病院 形成外科・美容外科
虎ノ門病院 形成外科

所属学会

  • 日本形成外科学会
  • 日本乳房オンコプラスティクサージェリー学会
  • 日本創傷外科学会

資格

  • 日本形成外科学会認定専門医
  • 乳房再建用エキスパンダー/インプラント責任医師
  • アラガンジャパン ボトックス認定医
  • アラガンジャパン ジュビダームビスタ認定医

医師紹介ページはこちら

 

論文発表

年代 雑誌名 タイトル 著者
2011 『脱毛よさらば!―発見!新発毛メカニズム』 簡野晃次
2023 日本形成外科学会会誌 43 (2) 難治性下腿潰瘍の治療中に発症したメトロニダゾール誘発性脳症の2例 木山麻衣子

学会発表

年代 学会名 タイトル 発表者
2019 第62回 日本形成外科学会総会 「歩行障害と排尿障害を呈した外陰部巨大脂肪腫症の治療経験」第7回 日本乳房オンコプラスティック 木山麻衣子
2019 サージェリー学会 「乳頭乳輪再建後の新しい乳頭保護材の開発」 木山麻衣子
2020 第63回 日本形成外科学会総会 「Development of a new nipple guard after NAC reconstruction」 木山麻衣子
2020 第29回 日本形成外科学会基礎学術集会 「脂肪腫の解剖 脂肪腫は神経血管束周囲で発生する」 木山麻衣子
2020 第8回 日本乳房オンコプラスティックサージェリー学会 「乳輪乳頭再建術後の新規乳頭保護剤の開発」 木山麻衣子
2021 第26回 形成外科手術手技学会 「新規乳頭保護剤Nipple Shapeの開発と使用経験」 木山麻衣子
2021 第64回 日本形成外科学会総会 「新規乳頭保護剤Nipple Shape 開発と使用経験」 木山麻衣子
2021 第65回 日本形成外科学会総会 「下肢難治性潰瘍の治療中に発症したメトロニダゾール脳症の2例」 木山麻衣子
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